Phase8:就職について。

若年性乳がんになった方であれば、就職のことから目を背けることは出来ないでしょう。
かく言う私も同じでした。

私は病気になり、それまでの仕事を辞めました。
しかし生きていくためには働かなくてはいけない。
一応は保険金が出ていましたが、それで一生生活出来るか?と聞かれると…そりゃ無理です。
そのためには仕事を新たに見つける必要がありました。

そこで考えました。
「就職先…どうやって見つけよう?」と。
基本的に就職先を探す時は、お金かやりがいを念頭に置いて探すでしょう。
だがしかし。
病気になってからの場合は全く異なります。
大手企業であれば健康診断がありますから、必然的に病気を隠して就職というのはほぼ無理。
そう考えると中小企業や個人で経営しているところになります。
すなわち経済的に高い金額を求めることは難しくなります。

私は考えました。
どうせ仕事を探すなら、やりがいのある仕事をしたい…と。
お金ではなく、やりがい。
病気になって幸い命を医師によって救ってもらった。
ならばその命を何か別の形で活かしたい。
そう…思いました。
そして今の仕事を見つけ、今に至ります。

運良く治療後に以前の仕事に戻れる人もいるでしょう。
ただし病気になる前のようには仕事は出来ない確率の方が高い。
なぜならば化学療法を受けていたとするならば、吐き気やめまいなどにも悩まされますし、体力が落ちてしまうこともあるからです。
またホルモン治療を受けた場合も更年期障害が出たり、やはり体力が落ちてしまうこともある。
そう考えると以前のように仕事が出来なくなってしまう自分に対し、ストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
だからといってそこで自分を責める必要はありません。
病気になったのは誰のせいでもないのです。だからこそ上手に付き合っていくしかない。

中には私もそうですが鬱症状に悩まされる方もいるでしょう。
そうなるとまた仕事に就くことは難しくなるかもしれません。
でも決して人生を諦めないでください。
辛い時期は誰にでもある。
けれどそれを乗り越えれば、また違う道が開けてくれるはずです。
誰にでも平等に一度だけくる人生。大切にしないともったいないですからね。